志望理由の具体性が可否を分ける書類選考


介護業界での書類選考では、志望理由に着目して合否を検討している場合が多いのが現状である。
経験が最も重視されるのは確かだが、介護現場の多くでは経験はあまりない人や全くの未経験の人も募集するようになっている。
その場合に最も重視しているのが、志望理由から判断してこの施設で介護を担っていくのに適任かという点である。

自分が介護職で働くのが適していると納得してもらえるように、できるだけわかりやすく説明するように心がけなければならない。
具体性が高いのは納得しやすくするためのコツであり、今までの仕事や生活の中での経験をいくつかピックアップしてストーリー仕立てにして説明するのが効果的だろう。
書類のスペースは限られているので、一つに絞り込んで詳しく記載するか、二つか三つを選んで大まかに想像できるようにしておくと良い。

抽象的な表現だけで献身的である、高齢者とのコミュニケーションが得意、奉仕精神に満ち溢れているなどと記載しても納得はしてもらえない。
むしろ、そのような表現が並べられていると、一般的に介護業界で必要とされている能力や性格について調べて単語を並べているだけと解釈されるリスクがある。
信憑性を疑われてしまうと書類選考を通れることはほぼなくなるだろう。
できるだけ想像しやすい具体例を挙げて説明するのが必須であり、介護職を志望する理由を誰が見ても納得できるように仕上げれば、まずは面接までたどり着ける可能性が高くなる。